きものACTメールマガジン【西陣の香Vol.20】


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〜西陣の香〜Vol.20               発行日2005/05/28
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  おはようございます。きものACT 中西です。

「今日は、西陣のメーカーのお話をしましょう。(文中より抜粋)」

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今回で、西陣の香 20回目 になります。
2003年6月に きものACTを立ち上げて、丸2年、3年目に突入です。


振り返ってみて、少し思いました。


「西陣のこと、書けてたのかな〜。。。」と?


お買い得情報や製作過程など、私のわかる範囲のことは書いてきたつもりです。
また、書きたいことを考えて、書いてきたつもりです。



が、今度は、逆に読者の皆さんは、どういったことを知りたがっているのか?



お買い得情報が欲しい方、

製作過程がどんなのか知りたい方、

はたまた、西陣のことについて知りたい方、いろいろだと思います。


そこで、西陣の香を読んでくださっている読者に逆に質問です。

貴女は、何について読みたいですか?(笑)よろしければご意見くださいな^^

詳細は、文末にて!

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さて、更新もままならぬ状態でみなさんにご迷惑をおかけしておりますが、
今日は、西陣のメーカーのお話をしましょう。


西陣のメーカーは、昔からその技を競いあいながら切磋琢磨して、
良い商品、物つくりをしてまいりました。

少しでも良い品質で、「美しい!」と評判になる着物を創るのが、
織屋(メーカー)の目指すところであり、また、そういった品を作れば、
すぐに売れてしまいます。そんなメーカーが、戦前や戦後すぐには、
軒を連ねていたのだと思います。(生まれていないので^^推測形)


そんなメーカー(各織屋)ですが、戦後から様相が変わってきます。

銘仙の例でもわかるように、衣類の洋装化で、普段着は、着物ではなく
洋服になります。(「ねんねこ」がパジャマになった/東海地方?)

西陣は、帯や西陣御召などのフォーマルな着物がありましたので、
一概に洋装化の影響を受けたとは言いがたいですが、少なくとも
多少なりとも受けたはずです。

そんな中、大量生産、大量消費の時代がやってきます。

着物も大量につくって、大量に販売する時代です。


Hpにも記載してあったかと思いますが、
その時代の流通は、昔からある


「西陣の織屋」
 ↓↓
「上(かみ)の買い付け問屋」
 ↓↓
「下(しも)の買い付け問屋(所謂、室町問屋)」
 ↓↓
「全国各地の買い付け問屋」
 ↓↓
「全国各地の問屋、または呉服屋」
 ↓↓
「消費者(ユーザー)」

というようなものでした。


流通の状態でこれだけ間に入るのですから、
着物が高額になってしまうのもおわかりいただけるかと思います。

また、この大量生産の裏にあるのは、逆説的に言えば、「安価な仕入」です。


仕入れが安ければ安いほど良い、というのはいつの時代、
どこの業界でも同じだと思いますが、
しわ寄せをくうのは、末端の織屋、いや、さらにその先、
糸屋さんや各職人さんなのかもしれません。


それでも、大量生産、大量消費で、受注がありますから、
なんとかやっていけたのだと思います。

聞いた話ですが、
「ここから何メートル向こうの棚のとこまでの商品全部頂戴」
というのが現実にあったそうです。何千反単位ですね。



そんな中、商品力や価格競争で抜き差しならない状態になってくる織屋が出てきます。

その織屋がとる手段は、。。。売れているもののコピー商品、海賊版です。

偽造やコピー商品は、どの業界でもある問題かと思いますが、

繊維技術センターで勉強していた頃、
そこに来て一緒に勉強していた先輩の方からこんな話を聞きました。

『「葉っぱ一枚つけたら、別の品物だ」という認識のとこが多いよね。。。』

かなり根深いようです。

誤解のないように言いますが、
繊維技術センターの方がおっしゃったのではありません。


また、商品が良いと、それを1反買ってきて、
または、浮き貸しで借りてきて、織物の設計分解を行い、
まったく同じものを安価で作らせる業者も出てきます。

当然、価格はそちらの方が安いですから、本家の商品は潰れてしまいます。
(見た目は同じですが、品質の問題は別です。)


このような。。。ほんと、。。。言葉が見つかりませんが、

「生き馬の目を抜く(=すばしっこくて、人を出し抜いて利益を得ること)」

ようなことが多々行われてきております。


それだけ競争が激しかったということなのでしょう。


そして、現在、着物ブームと言われておりますが、
似たようなことが起こっているのも現状だと思います。


違うのは、西陣のメーカーにではなく、

有名な小売店さんや問屋さんが、

こぞって、安価な海外に注文を出すことくらいでしょうか(笑)


西陣のメーカーは、相変わらず、浮き貸しで問屋に商品を貸し、
売れたものだけの料金を支払ってもらっているのが現状です。
また、見切り品や原価割れで商品を出しているところも多いと思います。
(うちは、浮き貸しは社長命令で禁止です。)


本物を創って、「美しい!」と賞賛を得られるような織屋
また、織り手さんは、どんどん高齢化し、
後に続くものが少ないのはご存知だと思いますが、


MADE IN JAPAN


これにこだわって、

品質の良い本物の着物を皆さんの元へお届けし続けたいと思います。


。。。と、力を入れたところで、お待たせしました^^
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お買い得情報です。
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新作の着物の発表です。


Hpにもチラリと掲載しておりましたが、縞格子の着物です。
価格は、最初から(紋彫りから)製作しましたので、
この価格になってしまいました。
生地の風合いがよく、私も自信をもってお勧めできる本物の商品です。

よかったら、お求め下さい。(本来出したいお値段¥180000-〜)

http://www.kimono-act.com/goods/kimono/check/shima_koushi_all.html

「こんなのがあったらいいな〜」というご意見、お寄せいただきました皆様、

深く感謝いたします。

引き続き、承っておりますので、どしどしお寄せくださいね。
(例えば、地色がこの色で、縞がこの色、みたいな感じで結構です。)

きものACT カスタマーサポートまで
customer-support@kimono-act.com

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続いては、帯です。
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ご存知の方も多いかと思いますが、

すでに掲載中の「千八の袋帯」です。

普通、この帯でこの価格は絶対にありえません!

きものACT3周年突入プレゼント価格です(各1点のみ)
信じられない方、多いと思いますが、よろしければ、どうぞ。

http://www.kimono-act.com/goods/obi/senpachi_all.html


もういっこ


紬の袋帯です。

こちらは、この価格でお願いします。
普段着用からちょっとしたおしゃれな場所までご利用いただけます。

http://www.kimono-act.com/goods/obi/tumugi_all.html


さてさて、もうひとつ

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二部式のコート
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こちらは、現在、サンプルで製作中です。

出来上がりもすぐだと思いますので、ご予約でよければ承ります。

雨コート+道中着or道行コート の機能を持った二部式のコートです。

通常、雨降りの日は、雨コートを羽織りますよね。

でも、雨が降らなかったら、雨コートは着ない。
じゃあ、二部式にしたら?

普段は、道行、または道中着で着られて、
雨が降ったら、すそ除け(スカート)を巻きつけて雨コート。

こんなのがあったらいいと思いませんか?

通常反物生地が足りないので、2反使いますから。。。価格も2倍

しかし、雨コート+道行コート2枚作ったら、
反物価格も2倍、お仕立代も2倍。。。

二部式なら、1.5倍くらいの価格で実現できそうです。

上が羽織というのもいいかもしれませんよね。

これに関して、ご意見やご予約承っておりますので、どしどしご連絡ください。

きものACT カスタマーサポートまで
customer-support@kimono-act.com

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お買い得情報が終わったところで、

西陣のメーカーについてさらに書きたいところですが、

ここまでで、ご意見や疑問点、
はたまた、私の書いたことで間違っているところ、
語句の意味がわからない、など

ご指摘、ご感想いただければ幸いです。

また、文頭より、

何について読みたい、
西陣のこういうところが知りたい、
ここをもっと知りたい、など、頂ければ、
私のわかる範囲でお答えいたします。


今回は、店長寝不足で、鷹か?それとも鳩か?係まで

鶴田浩二さんがいがいに好きな店長です。
「。。。み〜ぎ〜をむいても〜ひだり〜をみても〜♪〜。。。」



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今回の西陣の香をお読みになって、貴女はどう思われましたか?
貴女の貴重なご意見をぜひお寄せください。貴女からのお便りが力になります^^

kou@kimono-act.com または
http://www.kimono-act.com/act-customer-support.htm
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発行責任者:西陣の香(中西 康一朗) http://www.kimono-act.com/

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