力織機です | 上に見えるのは綜絖(そうこう)です | |
力織機を横から見たところです。 手前の赤い布が巻きつけられているところが 前後して筬打ちをします。 それの繰り返しで緯糸(横糸)を織前に押し付けます |
千切(ちきり)です。写真は、 上経(うわたて)と地経(じだて)が千切に巻かれていて、 それが機織により送り出されているところです。 千切には、経糸を均等に同じ張力で巻かなければなりません。 熟練した整経屋さん(職人さん)の成せる業です。 |
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棒刀(ぼうとう)と伏せ(ふみせ)です。 これに関しては、説明すると長くなるので、 ここでは、控えます^^ 先ほどの千切からでた経糸1本1本を ヘルド(綜絖:そうこう)の小さい穴に通します。 写真では、上から垂れ下がっている 黄色く見える糸の下についている金属(針金のようなもの)が ヘルドです。 |
把釣(はつり)です。 先ほどのヘルド、綜絖をつっているのが、これです。 この把釣の上にも縦針があり、 それにジャガードが連動しております。(横針もあります) |
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ジャガードです。簡単に言えば、紋紙の情報を読み取って、それを把釣、綜絖を通して経糸の1本1本を上げ下げする装置です。経糸を上から吊っているので機装置の上に位置します。 | 綜絖枠と筬(おさ)です。機装置を前から見た写真です。綜絖は、棒刀、伏せ、ヘルドなど、の総称です。棒刀と伏せに関しては、機会を改めて説明できればと考えております。「どうしても知りたいわ」という方、いらっしゃいましたら連絡ください^^筬は、緯糸(ヌキ糸)が左右に通った後、それを手前に抑える役割をします。また、筬にも1本1本経糸が通っております。 | |
杼(ひ)シャトルとも言います。緯糸(ヌキ糸/よこいと)を経糸(たていと)に通すものです。杼の中には管(クダ)が入っており、管には、緯糸が巻かれております。 | 筬(おさ)打ちで抑えられた緯糸が経糸と交差することにより、織物の出来上がりです。写真下は、巻き取り運動をしているところです。 | |
紋紙(もんがみ)です。紋紙に彫られた穴の位置をジャガードが読み取って、経糸の上げ下げが行われます。昨今では、CGSというPCのプログラムでフロッピーに紋紙情報を入れたものが、利用されることが多いです。が、うちは紋紙一筋?です^^いずれ、紋紙を彫ってくださる職人さんもいなくなったとき、CGSに移行かなあ。。。と考えておりますが。。。(昔かたぎというのか頑固というのか^^)ちなみに、1柄彫ってもらうと、枚数にもよりますが、60万ちかくいたします。 | 織手さんが少なくなる中、今もご健在ですごく助かっております。70ん才という吉岡さん^^ 機織の腕は超一流で、やはり職人さんですね、必要のないことはあまりしゃべらず、なんというか気骨のある方です。 先染 西陣紋御召の復刻に一役かっていただきました。ありがとうございます^^ |
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お客様がめったに見ることができない機場(はたば)ですが、現実、どんどん少なくなってきております。 私もいずれ、機場にたてればと思うのですが、そこはやはり職人の世界です。 1人前に織れるようになるまで、10年はかかると言われてしまいました。 また、機織の後継者が少なくなる傾向で織手さんの高齢化もあり、今後、どんどん大変になっていく厳しい現実もあります。 5年後、10年後、続けていくことが可能なのでしょうか?おそらく、反物価格もむちゃくちゃ高騰することになるかも。。。 現在でも、流通過程でかなりの値段を上乗せして販売されているようですが、 そんなどころじゃなくなるかもしれません。そうなると、また、きもの離れがおきることになります。 日本人が物つくりをすることが少なくなり、安易な流通業ばかりに流れ、海外から安い賃金で労働者を雇う。 その労働者も実際問題、逃げ出して、不法滞在者となる。こんな現状で、果たして、きもの業界、物つくり業界がよくなるでしょうか? 安価に出来上がる海外に工場を置き、そこの賃金が、国力が高くなるとまた、安い場所へ。。。 技術の流出はどんどん進み、日本に残るものは。。。? 我々、若い世代に残された課題は、非常に多様な問題が山積しております。 ですが続けられる限り、続けていきたい。。。本物の職人が織るきものを本当に愛着をもって着てくださる方のために |
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